
ビジネスセミナーやマナー教室、英会話スクールなど様々な講座・レッスンなどではたくさんの受講者が対象となります。
効率的な運営のためには、予約受付や講座内容の準備、講師のアサインまでスムーズにつなげることが重要です。
クラウドで24時間365日、自動的に予約受付が可能な予約システムを利用することで、便利なだけでなく運営の品質アップにもつながります。
この記事では、講座やスクールに向いている機能の解説とともに、具体的な予約システム10選もご紹介します。
講座・スクール・レッスンでの予約システムの必要性
今日の講座やスクールでは、予約システムの導入と活用が欠かせないものとなっているといえるでしょう。
不定期に複数の種類の講義やレッスンを実施する場合もあれば、毎月決まった回数のレッスンを実施する場合もあります。また、チケット制で好きなときに好きな講座に参加できるなど、講座やスクールの実施状況は様々です。実施パターンを固定している講座やスクールであれば多少は楽かもしれませんが、複数の実施形態を採用するとなれば業務の複雑化が心配になります。
講座やスクールの運営をマンパワーに頼っていると、受講者の数が多くなればなるほど管理が大変です。予約受付や教室の手配、講師のアサインなど、やるべきことが多すぎてミスを誘発するだけでなく、スタッフがパンクしてしまいかねません。そのために人員を増やせば、人件費や労務管理コストの増加につながります。
コストを抑えながらそれぞれの業務を円滑に進め、情報の共有など含め業務を効率化し間違いなく実施するためには、人為的なミスとはほど遠く自動化が可能な予約システムが最適です。
講座・スクール・レッスンの予約システムに必要な機能とは?
講座やスクールの運営に予約システムが欠かせないと述べましたが、予約システムであれば何でもよいというわけではありません。それぞれの講座やスクール、レッスンに応じて必要な機能、重視したい機能が搭載されているか、使い勝手や費用負担はどうなっているかといった点が気になるところです。ここでは、講座やスクールの運営、講義やレッスンの実施に必要と考えられる一般的な機能について解説します。
講座単位や時間割単位での予約受付
予約管理のメインとなるのが予約受付であり、予約条件の設定です。講座やスクール、レッスンの予約システムでは、条件として講座単位や時間割単位での予約受付を設定できる機能が求められます。
一般にイメージする予約といえば、カレンダーのスケジュールを見るような感覚があるかもしれません。カレンダー上に印を入れるのではなく予約を入れると考えれば表面上は同じように見えますが、講座やスクールの予約はちょっと異なります。継続して開催される講座の場合、いちいち開催日ごとに予約する必要があるとすれば、受講者はどう思うでしょうか。
「面倒だな」と思われてしまうと機会損失になりかねず、「あ!予約を忘れていた」といったことが起こらないともいえないでしょう。そのため、講座単位での予約受付が必要になります。また、時間割単位での予約受付は予約画面そのものが視覚的に見やすくなっているケースが多いといえるでしょう。さらに、時間割単位での定期予約ができれば、受講者の利便性がよりアップします。
スマートフォン・タブレットへの対応
携帯電話がスマートフォン全盛となっている状況下において、かつてはパソコンが担っていた作業の少なくない部分がスマートフォンやタブレットといった携帯端末でおこなわれるようになっています。予約システムも例外ではありません。24時間いつでもどこにいても利用できるのがインターネット予約であり、手元のスマートフォンなどからアクセスできることが最低限の利用条件といっても過言ではないでしょう。
「予約したいけどスマホからだとうまくアクセスできない、予約がうまくいかない」となっては機会損失につながります。また、運営側から見てもスマートフォンやタブレット対応は、タイムリーな対応に欠かせない機能です。
キャンセル待ち
キャンセル待ちも講座などの予約システムに必要な機能です。キャンセルが生じた際に、キャンセル待ちをしている受講希望者にキャンセル発生を通知して予約枠の無駄を防ぎます。
例外はあるかもしれませんが、通常は講座などの予約枠には上限があり、希望者全員が受講できるとは限りません。枠が埋まってしまえば予約したくてもできなくなります。それでも受講したい希望者の助けとなるのがキャンセル待ち機能です。
しかし、キャンセル待ち機能がなかったとしたら、キャンセル分が空席になるだけで、次の希望者が受講できるわけではありません。キャンセル待ちは受講希望者にとっても運営側にとっても、機会損失を防ぐために重要な機能です。
キャンセル待ちと似た言葉にキャンセル対応があります。一般的にキャンセル対応といえばシステム上でキャンセルを受け付け、空き枠に戻す機能を指しており、特定の予約者への変更を前提としているわけではないためキャンセル待ちとは異なる機能です。とはいえ、同じ意味で使われるケースがないとは言い切れないため、確認が必要です。
受付確認メール・リマインドメールの自動送信
受付確認メールやリマインドメールは予約システムの機能としては一般的なものになっています。メール自動送信機能の一部となっている予約システムも少なくありません。
まず、受付確認メールには申込みが確実に受け付けられたことを伝えるという大きな目的があります。申込みをした人は、メールを見ることで間違いがないかを確認でき、安心できるでしょう。運営側から見れば、ちゃんと受け付けましたからしっかり受講してくださいねというメッセージの意味もあります。
リマインドメールの自動送信は、いわゆる「空予約」を防止する為に重要な機能です。受講日が予約から何日も経っている場合、少なくない人が失念してしまう可能性があります。リマインドメールがなければ、そのまま欠席となり空予約となってしまうでしょう。顧客管理と機会損失の予防に役立つのがリマインドメールです。
受講者・生徒の情報管理
受講者・生徒の情報管理は、講座などの予約システムにおける顧客管理ともいえる機能です。受講者・生徒の情報を管理する目的は複数あります。
たとえば、生年月日などの基本情報をもとにバースデーメッセージを送るなどメールマーケティングに利用したり、クーポンを発行したりといった使い方が可能です。また、進捗状況に応じた情報提供にも役立ちます。さらに、受講状況などは保護者への報告にも活用できる情報です。
ところで、個人情報保護への関心が高まっていることもあり、情報の取扱いに不安を感じる人も少なくないと考えられます。自分の情報がどのように利用されるかについては、事前に確認しておくとよいでしょう。
ビデオ会議ツールとの連携
ビデオ会議ツールとの連携機能は、オンライン講座やオンラインレッスンに欠かせない機能だといえます。予約枠で利用するビデオ会議に参加するためのURLやIDを自動発行し、受講者への通知もできるため、伝達ミスの防止や業務効率のアップが可能です。オンライン講座に特化した予約システムなら、オンライン講座の立ち上げから活用できます。
講座・スクール・レッスンにおすすめの予約システム10選
ここでは講座やスクール、レッスンの運営におすすめの予約システム10選をご紹介します。
ChoiceRESERVE
ChoiceRESERVEは、サービス継続率92%以上を誇る多機能のクラウド型予約管理システムです。時間割テンプレートの登録や時間割編集など、スクールに適した時間割予約に関する管理もしやすくなっています。
提供元 | 株式会社リザーブリンク |
主な特徴 | ・予約に関する悩みや課題を解決する豊富な実績に裏打ちされたパッケージ ・導入前と導入後の手厚いダブルサポート ・自社の予約管理をイメージできる豊富なデモサイトを用意 |
主な機能 | 予約サイト、SEO対策、祝日設定、会員限定メニュー、在庫管理、キャンセル待ち、顧客管理、API連携、CSV出力、事前決済など |
料金プラン | ・A~Dの4コースと大規模向けのEnterprise ・初期費用33,000円(税込み) ・月額基本料金22,000円(税込み) ※月間予約件数300件まで従量課金なしのAコースの場合 ・月間予約件数を超えると従量制課金で利用可能 |
・公式サイト:https://yoyaku-package.com/
リザエン
リザエンはオールインワン・リザベーションエンジンの略で、予約を中心とする業務の一元管理が可能なクラウド型予約システムです。レッスン予約がしやすい時間割にも対応しており、予約枠の管理が楽にできるようになっています。
提供元 | 株式会社インタークエスト |
主な特徴 | ・対応業種は200以上 ・すぐに使えるビジネス版とカスタマイズ性に優れたエンタープライズ版がある ・セキュリティ性能が高い ・契約者用にカスタマーポータルサイトを運用 |
主な機能 | キャンセル待ち、インターバル、顧客管理、リマインダーメール、ダッシュボード、Zoom連携、スマートロック連携など |
料金プラン | ・初期費用25,000円 / 月額15,000円(税別)※ビジネス版で月間予約件数500件までの場合 ・ビジネス版は10,000件まで500件ごとに料金設定 ・エンタープライズ版は件数無制限 ・1ヶ月の無料トライアルあり |
・公式サイト:https://www.riza-en.jp/
SmartHello
SmartHelloは、会員制のスクールにおける会員管理が効率よくできるクラウド型の予約システムです。予約枠に定員を設けて管理できるタイプと空き時間を管理するタイプから選べる予約方法や、コースごと会員ごとのルール設定など細やかな管理ができます。
提供元 | 株式会社システムディ |
主な特徴 | ・各種スポーツスクールや公共運動施設、エステサロンなどで長年にわたり実績を蓄積 ・自動バージョンアップで最新の運用が可能 ・キャンペーン適用など会員ごとに異なる条件の管理も無理なくできる |
主な機能 | ペーパーレス運用、受講位置予約、混雑状況表示、出席振替、プッシュ通知配信、会費管理、POS機能など |
料金プラン | ・使える機能によるプラン分け ・初期費用150,000円(税別) ・月額10,000円(税別)※スモールプランの場合 |
・公式サイト:https://www.systemd.co.jp/smart_hello
Comiru
Comiru(コミル)は塾のコミュニケーションと業務管理に特化した予約システムです。塾やスクールの運営に欠かせないコマの管理が楽に行える機能が用意されています。スマホを利用した保護者による登録も可能です。
提供元 | 株式会社POPER |
主な特徴 | ・全国で5,000以上の教室が利用中 ・保護者との信頼関係を構築するコミュニケーション機能と業務改善機能、生徒獲得機能で塾経営をサポート ・関連サービスの利用で塾の運営をトータルバックアップ |
主な機能 | 専用アプリ&LINE連携、指導報告書作成、入退室管理、成績管理、座席管理、見込み顧客管理など |
料金プラン | ・Comiru FREE、Comiru BASIC、Comiru PROの3プラン ・無料のComiru FREEは生徒獲得機能のみ ・料金は要問合せ ・無料トライアルあり |
・公式サイト:https://comiru.jp/
EDISONE
EDISONE(エジソン)、EDISONE予約はクラウド型予約システムです。9種類の予約タイプによって講座予約だけでなく、様々な業種や店舗での予約業務に対応できます。
提供元 | 株式会社ビヨンド |
主な特徴 | ・繁忙期に合わせた一時的なプランアップグレードが可能 ・初期設定完了まで3分、登録してすぐに利用できる ・テンプレートを利用すれば独自のホームページは不要 |
主な機能 | 予約制限、キャンセル、各種メール配信、事前決済、顧客管理、スタッフ管理、外部連携など |
料金プラン | ・お試しに適した無料のフリープランあり ・月額480円(税別)※エントリープランの場合 ・有料プランは予約件数、店舗数、使いたい機能によって5種類から選べる ・初期費用なし ・最大1ヶ月の無料トライアルあり |
・公式サイト:https://edisone.jp/
SELECT TYPE
SELECT TYPEは170種類以上のテンプレートが用意されている汎用性の高い予約システムです。時間割に近い感覚で使える「イベント受付タイプ」と、細かい時間設定が可能な「営業時間タイプ」による予約が選べます。
提供元 | 株式会社セレクトタイプ |
主な特徴 | ・無料で予約システムを利用できる ・新機能が毎週リリースされる ・デザインのカスタマイズ性が高くオリジナリティー豊かな予約フォームが作れる |
主な機能 | ホームページ作成、スタッフ指名予約、イベント管理システム、診断テスト、顧客管理・メルマガ配信、コンビニ決済など |
料金プラン | ・無料のフリープランで無期限のお試しが可能 ・有料プランは3プランあり ・月額1,650円(税込み)※個別プランでベーシックプランの場合 |
・公式サイト:https://select-type.com/
WTE
WTE(ワールドトークエンジン)は、オンラインレッスンとオンラインスクールの運営向けに特化した予約システムです。運営会社である株式会社ライトアップでは、2つのオンライン英会話スクールを運営しており、システムの管理機能などに現場のノウハウが活かされています。
提供元 | 株式会社ライトアップ |
主な特徴 | ・1人でも運営がスムーズにできる自動化のためのシステム ・集客用のホームページも用意される ・マンツーマンの導入サポート ・スクール運営で培ったノウハウで運営上の様々な相談に対応 |
主な機能 | スケジュール・講師・内容による予約、メッセージ送信、リマインドメール、レッスンキャンセル、クーポン、月額継続課金、SEO、顧客管理など |
料金プラン | ・要問合せ |
・公式サイト:https://pr.wte.jp/
レッスンファースト
レッスンファーストは労働集約型の忙しい業務の状況を改善するために、キャッシュ・スタッフ・ペーパーの3つをレスにする予約システムです。教室やレッスン、先生の空き枠を確認できる予約管理で、受講生ファーストの運営ができます。
提供元 | 株式会社プレシオ |
主な特徴 | ・困ったときに素早い対応が望めるリモートサポート ・オンラインデモに対応 ・会員が欲しい自分の情報をマイページで確認できるため問い合わせ対応を減らせる |
主な機能 | オンラインレッスン、電話予約とネット予約の一元管理、リマインドメール、セルフチェックイン、顧客管理、デジタル会員証など |
料金プラン | ・1店舗用のスタートアップ、ライト、スタンダードと2店舗以上用のプロフェッショナルがある ・基本料金月額5,500円~(税別)※スタートアッププランの場合 |
・公式サイト:https://salon-y.jp/
リピッテ
リピッテ(Repitte)は、LINEで簡単に予約ができ、Web予約も可能な予約システムです。LINE公式アカウントの利用で、販促メッセージの配信やリピーターの育成が見込めます。美容室やネイルサロンだけでなく、幅広い業界での利用が可能です。講座などの時間割から第三希望まで指定して、その中から店舗側が枠を決める仮予約ができます。
提供元 | 株式会社コネクター・ジャパン |
主な特徴 | ・各種機能のオプション化で基本費用を抑えられる ・SNSシェアキャンペーン中は初期費用がお得に |
主な機能 | セグメントメッセージ配信、予約候補最適化、予約キャンセル、スタッフ指名、設備設定、顧客管理など |
料金プラン | ・初期費用9,800円(税別) ・月額利用料2,000円(税別)※フリーランス1人で運営する場合 ・大企業向け開発は400万円~(税別) |
・公式サイト:https://repittebeauty.cnctor.jp/
MOSH
MOSH(モッシュ)は、インターネットで講座などオンラインスクールサービスの販売を支援する予約システムです。最短1分でページの作成ができます。
提供元 | MOSH株式会社 |
主な特徴 | ・単発のサービスやレッスンにも講座のサブスクリプションにも対応するオールインワン仕様 ・直接アップロードでデジタルコンテンツの販売が可能 ・2万人以上が利用してサポート満足度が96%以上 |
主な機能 | ホームページ作成、月額サブスク、回数券、予約キャンセル、Zoom連携、顧客管理など |
料金プラン | ・要問合せ(無料ではじめる) |
・公式サイト:https://mosh.jp/
予約システムを選ぶときには具体的な導入事例もチェック!
必要な機能を検討してから、その機能を有しているかをチェックすることも大切ですが、実際に講座やスクールでどのくらい導入実績がある予約システムかを調べておくことも重要です。
例えばビジネス講座、英会話スクールといった同じ種類の導入実績であっても、規模の大小を含めた導入実績、様々な課題解決の実績を公式サイトで確認できる予約サイトであれば検討しやすいといえます。
講座・レッスンなどでどのような予約サイトを作成できる?
実際に予約システムを導入した場合、講座やレッスンなどでどのような予約サイトを作成できるのかは気になるところでしょう。具体的なイメージを描くために、ここではChoiceRESERVEのデモサイトをご紹介します。
キャリアアップ系セミナーのデモサイトはこちら
ヨガスタジオのデモサイトはこちら
上記デモサイトはほんの一例です。
講座・スクール・レッスン向けの予約システムで、受講者や生徒が予約しやすい仕組みを用意
講座・スクール・レッスンの運営にあたっては、受講者や生徒が予約しやすい仕組みを用意することが重要です。予約のしやすさは受講者や生徒の獲得に直結します。そのために活用したいのが予約システムであり、必要な機能を過不足なく備えているシステム選びがポイントです。
この記事でご紹介した講座単位・時間割単位の予約やスマートフォン・タブレット対応、キャンセル待ちやリマインドメールの自動送信機能などは、いわば最低限必要な機能であり、他にも自社に役立つ機能があるかもしれません。
予約システムを導入する際には、比較やデモサイトの活用など十分に検討したうえで、受講者や生徒、自社にとって利益となるシステムを選択しましょう。